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[(30) 小豆島 北海域~弁天島]

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南西からの風を避けて小豆島北岸の田井浜海水浴場で出艇:※飛び込み台。奥は大島。出艇記念の自撮り

 2026/7/12(月)朝の出艇。前日、上艇地から戸形小学校跡地まで軽トラで送ってくださった彼が「北にも綺麗な良い所がある」と。小生「調べると、小豆島の東・北海域は潮流が速い・・・」と。彼「深いからなぁ・・・」と。が、今回、漕艇海域から外していた北岸地帯での出艇でした。南西からの風が3-4m/s.の予報であり、予定していた観光地海域(道の駅ふるさと村やオリーブビーチ)からの出艇は、少なくとも鏡面の海面とならず、呑気に眺め写真を撮っていると艇が流されるとみて、思案していたのです。

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半島部の南端に小さな漁港(上)。出艇した小豆島の北側にある田井浜海水浴場は凪の海(下)

 彼の「島がいくつかあり、綺麗な海だ」発言を契機に調べ、出艇適地と判断したのが、田井浜 海水浴場でした。西側は半島状の形状で、駐車に困らず、浜も近い絶好の地です。
 常設と思えた飛び込み台が陸から伸びたロープで係留されていましたが、人影は皆無!
 穏やかな海で、まずは安全に出艇し得ました。めざすは、弁天島で、可能なら大島も周回します。

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北東方向に漕ぎ出したら沖合は風が強まり、波も(上)。個性的な形状の中之島(中)を望遠撮影(下)

 浜から離れたら、当然ですが、南西方向からの風が強まり、海面は穏やかならず!
 沖合は潮流が速くなり、風も強まることが必然です。沖合の大島は標高28m、手前の弁天島は15m。眺めていると水平方向の距離感が曖昧になります。特異な形状の中ノ島と隣接する岩を望遠撮影するに留め、大島は回避しました。

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南西からの風が強まり、大島と中之島の周回を回避(左)。安全第一で、弁天島のみの周回を決定(右)

 大島に近づく頃には海は(日本海のうねりとは比較になりませんが)波立つようになり、無理は禁物と心して、安全な漕艇を続けました。
 弁天島は、全国に多々あるはずです。地元、出雲大社の稲佐の浜にある弁天島は全国的に有名ですし、小豆島でもエンジェルロードの基部が(今では砂嘴が伸びて陸続きになっていますが、)弁天島です。また、同じく小豆島道の駅ふるさと村に隣接した浜から西南西方向750mの海にも弁天島があり、観光名所扱いです。
 一方、非観光地の田井浜 海水浴場から東北東830m余の沖合にある弁天島は解説等がありません。

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地理院地図に記載がある高さ15mの弁天島4景:鳥居は破損していた(右上)

 初体験した弁天島ですが、周回するに値する岩島の景色でした。凪の晴天の際は、より一層美しく、上陸し、休憩するに値すると見ています。勿論、中ノ島を経て、大島周回も是。
 この日は南西方向からの風であり、弁天島の北東側海域は凪の海でした。
 田井浜への復路は、往路の引き返しは、向かい風との格闘で、パドリングによる波しぶきを浴びることも必定です。
 沖合での向かい風を避け、南の崖形状で岩場の海岸へと漕ぎました。風が弱まる海域になります。

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風向を意識し、出艇地に直接戻らず、南の海岸へ(上)。南岸の海岸は穏やか(下)

 沖合では、予報を上回り、時には5-6m/s.の風が吹いていたはずです。過去にも予報になかった雲が近接し、湖山池では西湖域に居て、出艇地へと向かい風の湖上を漕いだことがあります。感覚的に10m/s.程度の風も! 当然ですが、漕いだパドルを上げると、しぶきが顔面に散り、煩わしい限りで、艇の速度も減じます。即ち、徒労的なガンバリの漕艇(笑)。それでも周囲の景色を確認しながら、わずかに進んでいるのを確信しつつの漕艇でした。

 また、沖縄北部・本部半島の北海域でも、想定外の雲が寄せ、風が吹き、安穏とした漕艇が妨げられたこともありました。スイスのブリエンツ湖でも、おそらくアイガー界隈での積乱雲・雷雨の影響で、想定外の強めの風(と少しの降雨)に見舞われ、優美なカヤックが妨げられた体験もありました。
 なお、艇が転覆する懸念は皆無で、湖水・海水がカヤックの座面に溜まる経験もありませんでした。
 この日も、安全を保ちつつ、風が弱まる海岸に近接し得ました。

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南岸沿いに西・出艇地方向へ。しっかりとした船溜まり(左下)。時化る海を意識した

 南岸沿いに出艇地へと漕ぎましたが、途中、岩場から砂浜に移行する地に、予想外でしたが、立派な構造の船溜まりがありました。冬季など、悪天候に見舞われた際、危険を回避するための船溜まりです。
穏やかそうな瀬戸内海、小豆島近接の海にあって、頑丈な船溜まりで、「海を舐めたらだめ!」の象徴。

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出艇地に帰還。凪の海(上)。遠目には穏やかな海に見える沖合の大島・弁天島(下)

 この日のカヤックは出艇から約40分ほどでした。田井浜 海水浴場は出艇時と変わらぬ穏やかさで、美しい景色を保っていました。一方、沖合を振り返ると、遠目には穏やかな海に見えますが、実際には風が吹き、穏やかならず! 見る方角により、大島、中ノ島、弁天島の位置関係が異なります。
 調べると、弁天島から大島までは約600mで、風が弱ければ難なく到達・往復できる距離です。かつ、大島、中ノ島、弁天島を周回しても2kmに至りません。
(付:湖山池北岸から南岸まで直線で約2.5km)
 なお、今回の滞在中、小豆島南岸海域での出艇も念願していました。が、残念ながら、本州中部に低気圧が通過し、西南の風が持続!
 となれば、小豆島の南岸海域で、穏やかな海面は期待できません。

 16年前、初めての小豆島訪問時、エンジェルロード海域でサンセットカヤックを夫婦で体験した際は、夕凪で、鏡の海面に恵まれました。8月2日の盛夏であり、中部地方も梅雨明け後で、太平洋高気圧に覆われていたためです。
 結局、4日目の 7/13(月)は出艇をせず、写真整理等、フリードリンクが充実したホテルのロビーラウンジで景色を楽しみ、一方、大浴場・露天風呂を堪能しました。

 

 記録に残したい[ホテルグリーンプラザ小豆島]での風景写真を補遺として添付しました。

 

 [悠々カヤック写真紀行]は30回・満5年間の連載でした。2026/7/11台風9号が石垣島を直撃したことで、同サンゴ礁の海でのカヤック計画は中止。今年、喜寿を過ぎた身で、催行が達成されるのか?
 本シリーズは終了です。長期の掲載機会、ありがとうございました。

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補遺)連泊したホテル朝食会場から眺める南東方向の土庄港 (上)。自室(や露天風呂)で眺める夕景(下)

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 鳥取県東部医師会報 2027年1月号の原稿です。

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