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[(25) 居組から西へ

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居組県民サンビーチの西端で出艇(左)。透明度の高い美しい海に見惚れつつの漕ぎ始め(右)

 好天の2025年8月31日(日)朝、自宅を発ちました。居組から東への漕艇は体験済(本会報No.466「見上げる穴見海岸」)で、同西海域での漕艇を発想しました。日本海は、過去、再々、裏切られ続けて来ました。即ち、晴で、風が弱い天気予報でも、日本海にうねりがあり、出艇しても波が砕け散る海岸に寄れないで、沖合を漕ぐに留まったことがありましした。近年は出艇中止や、多鯰ヶ池への転進も。

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幸いうねりがなく、無風に近い快晴の朝、海と海岸に魅了された海上散歩的シーカヤックでした。

 「アナタ!能登半島まで流されないでよ!」は、日本海で出艇した当初の妻の脅し!勿論、安全第一です。幸い、この朝は日本海のうねりはほぼ無く、風も微風程度に留まり、絶好のシーカヤックとなりました。居組県民サンビーチの西側に岩組の消波構造があり、海水浴場の安全性を高めてあります。その西側・外海側に艇を降ろし、出艇しました。初めての海であり、少し沖合を西へと漕ぎ続けました。
 美しい海の色合い、リアス式海岸の岩場と樹木の緑、そして、青空に魅了されつつ・・・。

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異なる色合いの岩が・・・(左)。近接して撮影(右)。帯状に白い岩は凝灰岩? 

 岩の色合いの違いに目を留めました。白い帯状の岩肌・・・。何岩?・成因は? ずぶの素人であるがゆえに、分かりません。白っぽい岩となれば、石灰岩を想起しますが、この地ではあり得ないはず。で、穴見海岸を漕いだ際の白島と赤島を思い出しました。白は流紋岩質の凝灰岩、赤は安山岩質の凝灰岩で、約2500~1500万年前(本会報No.「見上げる穴見海岸」)と。今回眺めた白い帯上の岩は、流紋岩質の凝灰岩なのか・・・。識者にご教示いただきたいと願います。

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アイガー北壁を想起した岩★:影があり、奥の岩・・・(左)。近接すると峡谷状の形状(←・↑)でした(右)

 北から眺める急崖の大きな岩!アイガー北壁を思い出しました。命名:アイガー岩。帯状に湾曲した白い岩はやはり凝灰岩! 上部西南に岩影が見えます。後方・南側隣接の大きな岩との間に空間がある・・・と見て、アイガー岩の頂上★を捉えつつ、近接しました。漕ぎ進めると、峡谷状の形状でした。
 リアス式海岸の山陰松島。初めて漕艇する海域では、多種多様な岩や洞門・洞窟に出会います。著名な岩などには、地図で名称を知ることが出来ますが、大半は、無名。地元の漁師さんなどは、言い伝えでの岩などの名称を継承しておられるのかもしれません。アイガー岩はハテ?!

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狭く高い洞窟:上に岩が挟まり、・・・女陰のごとくF(左)。東隣には男根様の岩M(右)・・・命名は?!

 印象的な岩などを、個人的に命名し、記憶に残すこともカヤックの際の楽しみになっています。
 やがて、狭く、高い洞窟を目に留めました。天井部分に、岩が挟まっています。フト、女性の陰部を発想してしまいました。天井部分はクリ・・・。命名:女陰窟 F。艇の挿入は躊躇しました。その西側至近に、岩の上に男根様の黒っぽい岩があり、先端に色が薄い岩が突き出ています。命名:男根岩M。
 観光遊覧船のコースならば、船頭さんが面白可笑しく、解説し、乗船客の笑いを誘うことでしょう。 
 この海域では、龍神洞の存在で著明な羽尾鼻が見通せました。

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目的とした陸上洞門に初めて近接(左)。人工的な消波構造があり、残念ながら通過不能(右)

 ドライブで東浜海岸に降りて景色を眺めたことは過去数回あります。東浜の東端(嵐ヶ浜海岸)からランドマーク的な陸上洞門を遠望した後、海岸線を上り、居組へのドライブ中、陸上洞門の上側に位置する東浜展望所で下車し、景観を眺めたこともありました。残念ながら、位置的に東浜展望所から陸上洞門を眺めることは出来ません。
 なお、嵐ヶ浜海岸から陸上洞門へと歩きたい思いはあり続けていますが、未体験のままです。
 今回、北側からカヤックで近接し、陸上洞門を眺め得ました。残念ながら、消波目的と分かる人工物があり、通過は不能で、残念至極でした!しばし漕艇を止め、東浜~羽尾鼻方向を眺めました。

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陸上洞門至近地から眺める東浜海岸~羽尾(上)。反対側に洞窟があり進入:中はL字構造でした(下)

 反対側・北東側に天井の低い洞窟が目に留まりました。凪の海であり、安全であるがゆえに、近接し、進入しました。奥は想定外に浅く、さらに、北側に大きく開けていました。形状はL字形で、 L字洞窟と命名。洞門・洞窟の表記に戸惑いましたが、西南側からの入口が暗黒であり、洞窟表記としました。
 海岸線に親しむようにゆっくりと艇を北に向けると、小さな洞門があり、進入しました。

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小さな洞門(左)。内部の美しい岩に魅せられた(右)。洞門内で仰ぎ見て撮影(右下)

 内部に光がしっかり射し込む小さな洞門ですが、岩の色合いに魅せられました。白っぽい艶のある岩と、縦方向の亀裂、そして、土色の脚色。成因は? 無学の身にて、単に眺め、撮るに留まりました。
 さて、今回、調べて分かったことですが、東浜展望所を過ぎて、居組に向かうと、間もなく(約130m)の地に、「陸上岬遊歩道」入口があります。兵庫県との県境に相当する稜線を辿る散策路で、300-400m先に「陸上岬展望台」に至ります。カヤックで海岸線を漕いでいると、規模が大きい土砂崩れの跡がありました。陸上岬遊歩道の維持・整備状態は・・・と、気になった次第でした。
 ところで、陸上岬の北端は三味線の撥状構造で、岬は明快でありません。鳥取県・兵庫県の境界が海に至る地が陸上岬となるかもしれません。が、海を漕いでいて、往復共、岬は分かりませんでした。
 岬部分を通過し、東への漕艇を続け、男根岩、女陰窟やアイガー岩などを再確認し、出艇地付近に戻りました。

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出艇地至近に入江構造・南(左)。北側:居組港の防波堤(中) 。出艇地↓(右上)。サンビーチで上艇(右中・下)

 出艇地至近に、南に入り江状の構造があり、復路は進入し、海の色合いと岩肌に見惚れました。北側は居組漁港を守る防波堤が見える地です。
 居組県民サンビーチの西側で出艇しましたが、復路は駐車場に近接するビーチの東端に近づき、砂浜での上艇としました。ビーチと愛艇を記念撮影し、「居組から西へ」のシーカヤックを終えました。
 所用2時間弱、漕艇距離6km程度のゆったり・ゆっくり・穏やかな漕艇でした。
 浦富海岸然りですが、日本海のうねりが弱い好天の午前中なら、居組県民サンビーチを起点とした当海域も業者カヤックの適地だとの評価をしました。再訪是!

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 鳥取県東部医師会報 2026年3月号p.**-**の原稿です。

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