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[(21)湖上の輝き

2024年8月18日日の出前に青島大橋南詰で出艇(左)。青島の南湖岸のグランピング施設(右)

 絶好のサンライズカヤックを体験し得た。
 地元のLake KOYAMAで、青島大橋南詰の湖畔での出艇でした。同所は大きめな石積みの湖畔で、体重移動の際、手を石に置いて、安全を確保できます。足を濡らすこともないので、絶好の出艇地(~上艇地)です。
 英表記のLake KOYAMAは湖山池ですが、成因は砂丘による堰止湖であり、香川県の満濃池との大きさ比べは自身にとっては滑稽です。因幡の人は湖を池と呼称する風習があったのか、古代大山の噴火による火山灰が体積し、砂丘が寄せた窪地に雨水が貯まった堰止湖も池の呼称。英語表記に出会えていないので Lake TANE。
 湖山池は南北距離が約3kmあり、北風の際は南岸湖域は波立ちます。

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Lake KOYAMA~湖上の日の出:久松山は艇が動きます。日の出(下)はカメラのモニター画面で撮影

 2024年8月18日(日)は快晴、風は微風程度の南風の予報でした。非番で自宅に居たので、絶好の日の出カヤック日和との認識で出艇しました。
 青島大橋の南詰からの出艇は日の出前で、空のグラディエーションも楽しめました。青島の東湖域をゆっくりと北に漕ぎつつ、日の出を待ちました。
 湖山池での Sunrise KAYAK は3回目で、出艇地は北側の湖山池公演、東の南北に長い湖山池公園の東南駐車場付近でしたが、両日とも東には雲がありました。が、今回は、初めて雲のない、快晴!

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青島を反時計回りに漕ぎ、南へ:振り返り撮影(左)。陽光を浴びて輝く団子島(右)

 日の出と共に、青島の東側は樹木が輝き始めました。北端に出て、西へと漕ぎました。めざすは団子島。湖山池に散在する島では、青島、津生島に継ぐ大きさです。私事、1970年の鳥大入学で、1年目は(マンドリンクラブと)ヨット部に入り、団子島の湖域も体験しました。当時は、カワウを主とする野鳥が樹木に糞をし、立ち枯れ、緑が失せていました。
 半世紀を経て、低木が増え、緑が蘇っている団子島です。朝日を浴びて輝いている様にBravo♪

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輝く団子島に近接:南西端(左)。緑が輝く団子島(右)は、半世紀前は鳥の糞で枯れていた

 標高20mの団子島の西方に、鳥ヶ島があります。島の名称ですが、実際には岩が連なる地です。
 成因については、調べようがなく、不詳のままです。
 この日はゴイサギがおり、望遠撮影しました。ロンドンやウィーンなどでは、水鳥が足元にも近寄るほどですが、日本の水鳥は近づくと飛び立ち、逃げてしまいます。
 人と水鳥の関係性は、数世紀におよぶ年月で整ってきたとの理解をします。

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団子島の南を通過し西へ:振り返り撮影(左)。鳥ヶ島の岩からゴイサギが飛び立つ前に望遠撮影(右)

 ヨットに乗っていた半世紀前は鳥ヶ島に気づきませんでした。カヤックで初めて近接した際、余りにも異様な光景に驚嘆したのを思い出します。今でも然りです。
 鳥ヶ島の岩々は、鳥の糞で上が白く、草もまばらです。

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認知度が低い鳥ヶ島は、岩の集合体で、「エ?これが湖山池?」の感想を聞きます。

 湖山池の遊覧船では、鳥ヶ島に近接し、解説しているのでしょうか・・・。湖山池遊覧船のHPには、遊覧コースの概略地図は掲載されていません。船長のアナウンスはハテ?
 なお、鳥取県の「湖山池の紹介」頁には鳥ヶ島を含め5つの島がある程度の記述に留まります。
 ゴム(塩化ビニール)製のカヤックゆえに、近接が可能で、呑気に写真を撮っていると、微風に流され、岩にぶつかります。が、岩は風化し、艇を傷つけることはありません。呑気な衝突です。(笑)

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湖山池の西は入り江状でもあり無風。パドリングした波紋が広がる程度で、文字通りの鏡面

 鳥ヶ島から西方に漕ぎました。狭まった湾状の地形で、凪になり易いこの地は、福井地区。
 四方にある湖山池公園の西端、福井休養ゾーンです。鏡面の湖面は心地よく、しばし身を委ねました。
 昼間には、つづらお(防己尾)城跡につながる湖畔散策路に親しむ人や子供の声などに触れますが、この日は、早朝なので、人気がなく、静寂至極の環境でした。

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防己尾城跡・公園付近も美しい光景:サギが樹冠に!気づいて望遠撮影(右)

 福井の入江地帯を南側の散策路沿いに、眩しい朝陽が目に入らないよう心しつつ、東へ漕艇。防己尾城跡の湖畔沿いに時計回りの漕艇です。
 西側なので、この一帯も朝の陽光を浴びて、緑が輝いていました。湖畔の東屋を含め、フォトジェニックでしたが、頂上にもあるはずの東屋は、湖畔からは近接しおり、見えません。
 樹冠にサギが羽を休めているのに気づき、記念に望遠撮影しました。凪ゆえ及第点の写真記録!

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レーク大樹前の川は湖山川の上流部:同地も朝陽が射して美しい(上・左下)。東・湖山池側は眩しい(右)

 湖山川は、湖山池から日本海に通じる唯一、かつ、国の一級河川です。一方、湖山川の上流域をご承知の方は少ないと思います。自身、カヤックで進入したことが契機となり、調べて知ったことですが、レーク大樹の南の河川が、湖山川の上流部だったのです。
 私事、2022年8月14日(日)午後の急患診療所当番を担いました。乳児の検体採取を保健所から求められ、車中に上半身を入れて、防御には無効な手作りのフェイスシールドのみで対処しました。横浜方面からの帰省家族で、両親・上の子が発症し、陽性が判明した後、乳児が発熱したことで、濃厚接触歴から検査は無用と判断しましたが、鳥取市の要請故、不本意の検体採取でした。
 翌(月)当直明けの(火)に看護師が「声がヘン」と発言したことで、痰があると認識し、「被感染した」と自己診断し、呑気にしていました。
 が、(水)昼に「検査をしろ!」と強要され、採取棒を咽頭深くに挿入し、反射的に沸き上がった痰を検体として、結果陽性。2類当時だったので、午後から自宅待機!
 この日の夕方には痰はほぼ出なくなりました。経過中、発熱なく、全身症状は皆無。保健所担当者に、一人小児科医であることを強調し、結果、無症状扱いで、1週間の自宅待機となりました。
 2022年のお盆前後は天候に恵まれなかったのですが、陽性になった2日後の19日(金)朝は好天に恵まれ、湖山池北岸から出艇しました。自宅待機の身ですが、3密を回避すれば良いわけで、マイカーで、人気のない地で、単独での出艇ゆえ、是との判断でした。
 出艇時、湖山池の水位が高いことに気づき、昼近くから雲・風が出る予報でした。北湖域を津生島周回程度のつもりでしたが、天気が持ちそうな空であり、西南へ漕ぎ続けました。
 以前、初めて上流部の湖山川に進入した際はレーク大樹に近づいた辺りで艇底の腹びれが川底につかえ、転進を余儀なくされました。が、水位が上がっていたこの日は、案の定上流域まで漕げて、川幅が狭まり、小川になる地で転進しました。鳥取自動車道を見上げる地です。
 還暦記念(60歳間近)でカヤックを始めて15年。新コロ禍中も2020年に出艇回数が急増し、(緊急事態宣言下の2021年はワクチン集団接種に邁進した後、)2022・2023年は(相変わらず西欧には出かけられず、日本の海外)沖縄のサンゴ礁の海でのカヤックを実現し、2024年(5年ぶりに渡欧した)スイスは単独行。カヤックを持参したのです。74歳が近い頃でした。

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