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[(4)浦富海岸の秘洞

200829-0557日の出2000.JPG

日の出 05:36~05:57 N 菜種島(左)。浦富海岸の光 06:01, 06:07 ★網代埼灯台(右)  2020/8/29

 2020/5/23()に浦富海岸沖からの日の出カヤックを達成した際、うねりがあり、海岸に近づけず、洞窟・洞門巡りの機会を狙っていました。8/29()の早朝は凪でした。本シリーズ[(2)浦富海岸沖の日の出]と対比するとうねりが小さいことが分かります。05:36~05:57 の組写真を見ると、艇が西に流され、菜種島が次第に大きく撮れていました。

 艇を海岸に寄せます。06:01船の航跡に直角になるように艇を整え、横揺れを回避します。岩場に近接すると、網代埼灯台は見えなくなりました。06:07

200829-0617神殿洞窟2000.JPG

初体験の洞窟を探訪 06:17(左)。艇を洞窟内へ 06:18(右)  2020/8/29

 海岸沿いに艇を東・鴨ヶ磯方向に漕いでいたら、間もなく、記憶にない洞窟を見出しました。
 艇を進めました。入口は比較的広く、奥は直角に左右対称形に岩が落ち込んでいます。
 ほぼ垂直の崖・岩の下は、透明度の高い海ですが、底まで見通せません。ハテ、何mあるのか・・・。測る術はありません。海の色合いに魅せられました。

200829-0618神殿洞窟2000.JPG

近接 垂直・左右対称形で[神殿洞窟]だ! 06:18(左)。洞窟内で振り返り撮影 06:22(右)  2020/8/29

 徐々に艇を進め、位置を調整すると、垂直の崖・岩盤は左右対称形で、インディージョーンズを想起しつつ、神殿のようだ・・・。神秘的に思え、[神殿洞窟]と命名。
 [神殿洞窟]の最深部はスリット状に狭く、艇の進入は困難でした。垂直の岩の割れ目の奥行は光が届かず暗黒です。10m以上はありそうでしたが・・・・ハテ?
 艇から離れ、泳ぎ、ヘッドライトを着けて潜ることも思いましたが、勿論、装備・技術はありません。
 洞窟内から進入部を振り返り撮影すると、外は眩しく、肉眼では海と分かりますが、写真はハレーション! デジカメの限界です。

200829-0623神殿洞窟2000.JPG

深部へ 06:23 光が入り海の青みが増した(左)。[神殿洞窟]の外観 06:25(右)  2020/8/29

 洞窟内にいたのはわずかの時間でしたが、それでも陽光が高くなって行く影響か、海の色合いが変化していくのを体感しました。
 洞窟から出て、少し沖合に出て[神殿洞窟]の外観を撮影しました。小生のデジカメはGPS機能がなく、位置の特定は出来ていません。機会があれば、位置を測定し、国土地理院に届ける?

200829-0631岩塞ぎ洞窟2000.JPG

洞窟の入り口に岩が・・・ 06:31(左)。近接[岩塞ぎ洞窟] 06:35(右)  2020/8/29

 [神殿洞窟]を後にして、東へと漕ぎ続けると、自身には、またしても初体験の洞窟が・・・。岩の裂け目の海面に岩が出ており、進入を阻むがごとくです。海中には崩れ落ちたであろう岩が、透明度の高い海中の景色に変化を与えています。ハテ、洞窟内へ進入が出来るのか・・・?

200829-0636岩塞ぎ洞窟2000.JPG

岩を手で押して進入 06:36(左)。最深部に狭い亀裂 06:38(中)。洞窟から出る際も“手動” 06:42(右)  2020/8/29

 パドルの長さは218cm。[岩塞ぎ洞窟]への進入は、進入口に艇を直進させ、速やかにパドルを艇の長軸に置き、必要時に岩と岸壁に手を使い、慎重に進入しました。何せ、ゴム製のカヤックゆえ・・・。この日の艇は英Bestway社の“入り江の王者”COVE CHAMPION 艇長275cm、艇幅81cmです。
 行き止まりの洞窟と見ましたが、奥の一部は、洞の入り口と比べるととても小さく開放していました。艇に乗って先に進める幅はありませんし、艇を降りて、先に進むこともためらわれる環境でした。
 薄暗い洞内に目が慣れると、振り返って外海方向を見ると、眩しい限りです。
 写真記録を確認すると、5-6分の滞在でした。出る際も、軽く漕いで艇を出口に向け、速やかにパドルを艇の長軸に置いて、“手動”を活かして、[岩塞ぎ洞窟]を後にしました。人類初体験?!

200829-0650水尻洞門2000.JPG

大きな水尻洞門 06:50(左)。洞門通過後は浅瀬 06:57(中)。迂回し鴨ヶ磯で見る水尻洞門 07:11(右)

 鴨ヶ磯から西側に眺める[水尻洞門]は界隈の名所です。この日は、西側から漕いで近づき、洞門を東に抜けました。が、残念ながら、浅瀬であり、艇底が岩につかえた#ため、鴨ヶ磯側に漕いで抜けることは不能でした。(#:調べたらこの日、至近の田後(漁港)は干潮4:41、満潮 10:35でした。)
 [水尻洞門]に戻り、鴨ヶ磯へと迂回して漕ぎました。[水尻洞門]から鴨ヶ磯の間の岩礁地帯は、一級の景勝地との自己評価をしている風光明媚な地です。環境を愛でつつ、[兜岩]と自称している、同岩が波を遮る効果もあり、自身大好きな静かな入り江に進入。艇から上がり“小”休憩としました。

200829-0720鴨ヶ磯洞門2000.JPG

鴨ヶ磯にある洞門 07:20(左)。進入 07:21(中)。磯から眺める[鴨ヶ磯洞門] 07:24(右)  2020/8/29

 “小”休憩後、さらに東へ。海水浴でも賑わう鴨ヶ磯の西端にも洞門があります。[鴨ヶ磯洞門]に沖合から進入し、通過しました。ここも狭い所があり、パドル操作を止めて、艇を進める技術を要します。パドルが岩に当たると、とくに、うねり・波がある際は危険を伴います。

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 復路、千貫松島海域でもいくつかの洞窟・洞門を探訪しました。機会があればご紹介します。

 

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 鳥取県東部医師会報 2022年9月号 p.33-38 の原稿です。

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