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[(8)岩戸海岸の景勝地

1岩戸漁港:恵比寿浜展望所2000.JPG

景勝地の岩戸漁港:鳥居の左側に遊歩道入口(左)。海から眺める恵比寿浜展望所。奥・南側は岩戸漁港(右)

 岩戸漁港から初めて出艇したのは2010年7月24日()10時前。同19日()に初めてのシーカヤックを白兎海岸で体験後、2回目の小手調べ的な出艇でした。
 天気予報で、好天の弱い南風の日時を選択しての出艇を繰り返しましたが、予想外のうねりがあり、海岸に近づけず、筋トレと平衡感覚訓練カヤックの以降、出艇記録(末尾)を確認すると2020/7/19()まで計7回。これらから景勝地を組写真にしました。
 出艇地は美しい岩戸漁港の南端のスロープで足元が濡れます。港内から防波堤を回ると景勝地が!

2鬼が岩・チュチュ岩2000.JPG

魅せられる岩戸水道の南正面は鬼ヶ岩(左)。鬼ヶ岩(中上)。チュチュ岩(中下)。連なる岩の裂け目(右)

 景勝地は恵比寿浜展望所、滝ヶ瀬以外は、名無しであり、自身の備忘録として命名をしています。

 エメラルドグリーンと岩のコントラストが美しい[岩戸水道]へ北から漕いで入ると、正面に異様な[鬼ヶ岩]が待ち受けます。近接し、見上げます。左に漕ぐと、恵比寿浜展望所から見下ろす入江で、珍しく砂岩がバレエの衣装の形状を成しており[チュチュ岩]と命名。入江を出て北に漕ぐと、岩の割れ目が連なる地になります。この辺りから北の進行方向を眺めると、[坊主岩]が鎮座(詳細は末尾)。
 次いで、大きな[兜岩]に見惚れると、その奥の断崖は滝ヶ瀬です。

3滝ヶ瀬2000.JPG

大きな兜岩の奥は滝ヶ瀬(左)。滝ヶ瀬を眺める遊歩道は今や無残(中)。滝ヶ瀬の可憐な滝(右)

 組写真中の @ は同じ地です。小生は未体験のままでしたが、恵比寿浜展望所を過ぎて散策路を進むと滝ヶ瀬と向き合える展望所もあったようです。が、その残骸が崩れ落ちたままになっています。
 陸路が不能で、滝ヶ瀬は海から近接して眺めることになります。水量は、雨の降り方で変わりましょうが、可憐な滝を眺め得ます。岩肌は柱状節理が水平方向に伸びており、水が段でしぶきを飛ばします

4岩戸洞門2000.JPG

大きな岩戸洞門(左)。洞門の最深部は崩れ落ちた岩(中)。その上部(囲い部)。洞門内で振り返り撮影(右)

 滝ヶ瀬を過ぎて間もなくに[岩戸洞門]があります。が、南から北へ海岸沿いに漕いでいると、初めての場合は見逃します。洞が北に口を開けているためです。年月は全く分かりませんが、以前は南から北へ漕いで抜けることも出来ていたのだろうと思います。が、岩が崩れ落ちて、南側に積もっています。見上げると狭い天井部分ですが、洞内は陽が射すことはなく、海の色合いと共に、雰囲気に浸れます。

5秘密の入江2000.JPG

陸からは立ち寄れない秘密の入り江:艇から出て海水浴も(左)。沖合から見る秘密の入江(右)

 艇底を擦らないように、暗礁が続く海岸を北へ漕ぐと、再び断崖と深い海になります。そして、東側の陸から降りることは不能で、南北が崖に挟まれて隠れ家的な地形の[秘密の入江]に出会います。
 2010年当時は、しめ縄などが入り口にありましたが、3年後には崩れていました。生れた時の様相で、しばし海水浴に興じたり、崖を見上げて鬼百合の小群落を愛でたこともありました。

6行者岩・仁王門・棍棒岩2000.JPG

仁王門(左)の沖合隣に棍棒岩(囲い部)。仁王門の北側にある行者椅子(中)。仁王門から振り返り撮影・東側(右)

 岩戸海岸は駟馳山の西から北側に相当します。その北西側に、大きな岩島が迫る地が[仁王門]です。北側にある岩島の中程に、見逃せない[行者椅子]があります。

 前後しますが、同岩島の日本海側には仁王が持つ[棍棒岩]が異才を放っています。また、仁王門の東側は、岩盤と対比を成す豊かな緑と石ころが連なる穏やかな浜で、心が和みます。
 駟馳山の北側は、ゴム製のカヤックゆえに、危険地帯が続きます。即ち、暗礁地帯で、大小の個性豊かな岩に見惚れていると、眼下の浅瀬に底を擦り、艇底を傷つけることになります。留意しつつの漕艇です。また、パドル操作を停めて、景色に見惚れつつ、写真を撮る間も、艇が流されると同様に危険!

7大谷海岸2000.JPG

駟馳山の北側は岩礁地帯:双子岩(左上)。鯨岩(左下)。大谷海岸至近で小休憩(右)。右・東が同名海水浴場

 駟馳山の北海域の暗礁地帯には、個性豊かな岩が多々あります。代表例が[双子岩]や[鯨岩]。後者はマッコウクジラを思わせ、心が弾みました。
 湾状になったこの地の北側は網代漁港の防波堤、網代の家並み・護岸があり、奥・東側は大谷海岸で、大谷海岸海水浴場が目前です。
 艇底を傷つけない形状の岩が連なる地で艇を上げて、“小休憩”。この地は、大谷海岸からは死角になり、網代からは遠いので安全な小休憩地(笑)となります。

8坊主岩2000.JPG

坊主岩七変化:①南南西からの遠景、②近接・南、③南西、④北東・は鳥取砂丘、⑤北西、⑥南東から撮影

 数ある岩戸海岸の景勝地の中で、[坊主岩]は重要です。岩戸漁港から出艇し、釣り糸を避けつつ、防波堤を巻いて、北側に出ると遠望し得ます。座禅をして、日本海の遠く、朝鮮半島の平和を祈り続ける僧正を想起し、坊主岩としました。が、この岩島は眺める方を変えると各々個性的な姿を呈します。うねりがあると岩裾に波が砕け、白と岩の色、海・空の色合いのコントラストに興味を惹かれます。
 北東から眺めると、鳥取砂丘や鳥取港の建物を遠望します。空気が澄んでいる日は、大山の遠望も!

地理院地図Vector(試験公開)版で、岩戸海岸の景勝地を確認:恵比寿浜展望所、滝ヶ瀬。他は命名

 国土地理院地図を活かして、岩戸海岸の景勝地を備忘録としました。
 なお、岩戸海岸では、他のカヤック、業者カヤックや遊覧船と遭遇したことはありません。
 個人的には気に入りの地ゆえ、機会に恵まれたら、再訪を繰り返すでしょう。

 以下はHP版のみの+資料

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 鳥取県東部医師会報 2023年5月号 p.34-39 の原稿です。

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