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[(29) 西海域~土庄港へ]

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レンタカーで出艇地至近へ移動(左上)。出艇記念(左下)。出艇地の浜はウミガメの産卵地(右)

 小豆島に到着した日の午後北西海域を四海漁港へと漕いだ翌・日曜日 ‘26/7/12も、観光客で混むのを避け、非観光地の海域で出艇しました。出艇適地は、戸形小学校跡地の砂浜で、ウミガメの産卵地の由で、地元の方が大切に浜を維持しておられると知りました。かつ、西端は戸形崎で、干潮には歩いて渡れる岩島があり、柱があります。季節になると鯉のぼりが連なり「戸形の鯉のぼり」として知られている地。日曜日の9時過ぎに現地に着くと、小学校跡地のグランドで高齢者がゲートボールを楽しんでおられました。陸路を出艇地に戻る際、当「地区の活動は活発で」とお聞きしました。

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出艇後、間もなくの地に戸形﨑:稀有な形状に惹かれて上陸(左)。複雑で美しい岩肌でした(中・右)

 出艇地から西に漕ぐと、「戸形の鯉のぼり」の岩場を通過し、戸形崎へ。小さな入り江状構造と、白く美しい岩に関心を抱き、上陸し、記念撮影をしました。砂岩でしょうか? この地の名称・愛称は調べても分かりませんでした。なお、干潮時も浜から歩いては到達が難しそうな地です。

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戸形地区の小漁港を北へ抜けると人工護岸の海岸が約2.5km(上)。途中カモメとの出会いに息抜き(下)

 戸形崎を時計回りに漕いで北方へ。即、小さな、しかし、防波堤は3層を成す漁港へ。奥・南の2区画は鏡の海面となっていました。
 漁港の先・北側は人工護岸が続きます。本来は漕艇海域としない地ですが、その先、即ち、湾状の土庄港に至る自然の海岸・環境が、フェリーやホテルからの眺めで秀逸だったため、漕艇を決定。
 とは言え、約2.5km続く人工護岸は面白くありません。唯一、少ない岩場において、カモメが羽を休めている様と、かなり近接しても飛び立たない様子が嬉しく撮影しました。

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人工護岸地を通過後は土庄が近い湾形状の海域:南東側は自然の美しい海岸(上)。連泊するホテルを遠望 (下)

 人工護岸地帯を過ぎたら、期待度が高まる自然美豊かな海岸線を漕ぎます。土庄湾と評したい海域には、土庄港に出入りする新岡山港と高松港を結ぶフェリーを目に留めながらの漕艇は楽しい限り!
 また、北側の端、約20mの高台に建つ(4連泊する)ホテルグリーンプラザ小豆島が目に入るのも嬉しい光景です。直前に石垣島での催行を中止した後、よくぞロケーション抜群でコスパにも優れたホテルに出会え、予約が成立したことに感謝至極でした。

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美しい形状の岩々と砂浜が連なる土庄湾の南岸(上)。鳥人岩と名付けたくなる形状の岩に魅せられた(下)

 土庄港は東への深い湾状構造地にある天然の良港と評せます。ところが、国土地理院地図を含め、多種の地図で確認しても土庄湾の記載に出会えません。かといって、土庄港から離れている景勝地は、土庄湾と記述したくなります。
 調べると、「土渕海峡」が小豆島本島と前島の間にあり、土庄港から東南東方向の(エンジェルロード至近の)海に繋がっていると知りました。即ち、この日の出艇地から人工護岸地遅滞を経て、景勝地に至る海岸は前島だったのです。
 また、土渕海峡土渕海峡の最峡部は9.93mで、世界で最も狭い海峡としてギネスに認定されているとも知りました。

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のんびりとした漕艇:見ようによっては、恐竜の化石的な岩の連なり(上)、続く恐竜の尾の骨(下)

 前島の“土庄湾”に面した北部海岸は、非観光地ですが、景勝地と評せます。砂浜と岩石地帯が交互に連なり、白い岩肌は彫刻を施したかのごとくにも見えます。鳥人岩、恐竜の化石形状など、のんびりと漕艇し、環境に浸りました。

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日本海・浦富海岸と異なり稀有な岩の裂け目(上)。対岸・北岸には連泊中のホテル(下)

 山陰海岸ジオパークの高さがあり、荒々しい形状の岩が連なり、洞門・洞窟も多い海岸とは比較できませんが、瀬戸内海の穏やかな海と海岸美も秀逸でした。
 かつ、当地ゆえの“特典光景”が、土庄港に出入りするフェリーとの出会いです。海岸近くを想定しているので、航行の支障にはなり得ません。

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新岡山港発のフェリーが入港(上)。土庄港に停泊中の高松港を結ぶフェリー・左。新岡山港行が着岸・右(下)

 一方、筋雲が寄せ、西南からの追い風環境での漕艇でした。土庄港に近接しつつ、復路は向か風で、とくに、長く続く人工護岸地帯の漕艇は労力を要する割には景色に恵まれないわけで、復路を出艇地に漕ぐか否かについて思案しつつの漕艇でした。
 労力を軽減すべく、復路は陸路で・・・となれば、上艇適地を探さなければなりません。フェリーターミナルのある南側(前島)には、胡麻の匂いがする地元工場もあり、上艇適地が見出せません。小さな川もありましが、瀬戸内海の大きな潮位を念頭に設計された高い人工護岸が上艇を許しません。
 結局、南の前島・フェリーターミナル側から、土庄港の海峡部付近を北上し、小豆島本島に見えている浜での上艇を決めました。

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土庄港を出港したフェリー(左)。北側海岸で上艇(右上)。善意で陸路を走り出艇地に帰還(右下)

 土庄港海岸から北方向・対岸までの距離は短い(本稿を記す際にマピオンで距離を確認したら300m弱)ゆえ、フェリー出航後に漕ぎ出せば、安全に南北を渡れます。

◆ 漕艇コースの地図を付けました。
 北岸には上艇可能な地が数か所ありましたが、前日にレンタカーで初めて走行した際、駐車スペースがあり、出艇可能と見た地がありました。大きな樹がランドマークで、近接しました。幸い、(艇を砂で汚すことのない)石浜で、道路から海岸に降りる石段が設けられた地を見て、上艇しました。
 その間、復路の交通手段について、思案しました。路線バスのバス停が近接して居れば是がだ、乗換なしでは無理と確信。かつ、路線バスの本数は希少ゆえ、費用支出負荷にはなるが、タクシーを呼ぶ。艇は、安全を確認し、現地に置き、電動ポンプと(5分割可能な)パドルを保持してタクシーに乗る・・・。
 軽トラが2台停まり、大きな樹の下にベンチがあり高齢者が憩う様子を目に留め、カヤックとパドルを携えて近接しました。
 アレコレと話した結果、俺が「乗せてやる」と、話好きの彼が!

 結果、荷台にカヤックを乗せ、(カヤックが飛ばないように荷台に乗るつもりだった)小生を助手席に誘い、陸路を出艇地へ。
 乗車時に礼金の用意をし、下車時に渡そうとしたら「要らん!アレコレと話が出来て楽しかった」と。
 午前中に畑仕事を済ませた後は、ヒマで時間を持て余す日々で、仲間と樹の下で、歓談をしていた際に、近づいて来る小生の特異な姿を見て、(皆が)注目した由。

 問われて、還暦記念で始めたカヤックのこと、沖縄のサンゴ礁の海、スイスの湖や(理解できなかったようですが)ウィーンの古ドナウで漕いだこと。

 そして、今回は石垣島を計画済だったが、台風9号の直撃で、急遽、小豆島に来たことなど、全てにおいて、興味・関心を示し、結果、会話が弾んだ次第でした。そして、「久しぶりにこの界隈を走った」とも。
 現地に近づく頃、県道から小道に降りることを依頼し、レンタカー駐車の隣接地へ。軽トラからカヤックを降ろし、軽自動車に入れる様を見て、「なるほど、ここから漕いだんだ」と得心され、驚きの表情をされた次第でした。
 確かに、非観光地、後期高齢者の爺が、単独で、初めての海域でカヤックは稀有なことでしょう。
 間違いなく、同夜のご家庭で、翌日からのお仲間での話のネタになったことでしょう(笑)。 
 土庄港での上艇記念で艇を撮影したのが11:48。出艇地に送り届けてもらい当地、即ち「ウミガメの産卵地」の浜に隣接した戸形小学校跡地の碑での撮影が12:09。約20分弱の出会い・会話でした。

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鳥取県東部医師会報 2026年11月号の原稿です。

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 鳥取県東部医師会報 2026年11月号の原稿です。

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